ランキングAsahiCom_2005-10-13
asahi.com(http://www.asahi.com/whatsnew/ranking/)より
■2005-10-13
■ 1位 待ちきれず踏切に進入か JR京浜東北線、女性2人死傷
12日午前9時50分ごろ、東京都大田区大森北4丁目のJR京浜東北線蒲田―大森間にある「学校踏切」で、複数の人が踏切を渡ろうとしていたところ、80代の女性1人が桜木町発大宮行き普通電車(10両編成)にはねられた。この女性は間もなく死亡し、事故に巻き込まれたもう1人の女性(75)も足の骨が折れるなどの重傷。1時間近く下りたままだった遮断機が上がるのを待ちきれず踏切を渡っていたといい、警視庁が事故原因を調べている。
大森署の調べでは、踏切は幅2.6メートル、距離は18.1メートルで線路は4本あり、歩行者や自転車専用だった。事故当時、歩行者は下りたままの遮断機を待ちきれずに次々と踏切内に入ったらしい。このうち踏切を渡りきる直前の女性2人が事故に遭ったとみられる。重傷の女性は「踏切がずっと閉まっていたので、中に入ってしまった」などと話しているという。
JR東日本によると、現場は京浜東北線と東海道線が並行する区間。通常は1時間のうち計10分程度は遮断機が上がり、連続して遮断機が下り続けるのは最長約6分間という。
しかし、この日は早朝から、横浜市内で人身事故や異音感知による緊急停車などが相次いだためにダイヤが乱れて、遮断機がほとんど上がらない状態だった。回り道するには約370メートル離れた大森駅近くの高架下道路まで行くしかないという。現場の遮断機や警報機に機械的な異状は見つかっていないとしている。
同線大宮―大船間と東海道線東京―小田原間は上下線とも約30分間不通となり、上下29本が遅れ、約2万7千人に影響した。
■ 2位 松平健さんが再婚 元女優松本友里子さんと
「マツケンサンバ2」のヒット曲で知られる俳優松平健さん(51)と元女優松本友里子さん(37)が11日、婚姻届を提出した。松平さんが12日未明、所属事務所を通じて明らかにした。
松平さんと松本さんはテレビドラマ「暴れん坊将軍」で共演するなど、仕事上の付き合いがあり、昨年10月ごろから交際を始めたという。
松平さんは「今後は家庭を持つことで、健康管理も含め、心身ともに万全の態勢で芸能生活にまい進していく」とのコメントを出した。(時事)
■ 3位 学校に携帯持ち込み、連帯責任で部活仲間も丸刈り 福岡
福岡県宮田町の町立宮田中(山本俊一校長)で、男子テニス部員が校則で禁止されている携帯電話を持ち込み、顧問の男性教諭(27)がこの生徒を含む部員7人全員を丸刈りにしていたことが12日、分かった。
同校によると、9月26日の授業中、1年生の男子部員の携帯電話が鳴り、持ち込みが発覚した。担任から注意されて部活動に遅れた生徒に、顧問が「どう責任をとるか考えるように」と伝えたところ、本人が「丸刈りにする」と申し出た。顧問は他の部員たちにも責任の取り方を話し合わせ、部員たちは「全員で髪の毛を切る」ことで合意したという。
これを受けて、翌日の練習前、顧問が校内で全員の髪の毛を0.5ミリから6ミリの長さにバリカンで刈った。校内の様子を写真に記録する担当だった女性の非常勤講師(24)が、バリカンで刈られる生徒の姿をデジタルカメラで撮ったという。
翌28日、保護者から「行き過ぎではないか」との指摘があり、顧問が全員の家を訪問して謝罪。画像も消去した。
山本校長は「連帯責任を取らせるやり方や、事情を確認しないまま写真を撮ったことに問題があった。反省している」と話している。
■ 4位 殺人依頼女性に暴行の疑い 交際相手の男逮捕 警視庁
東京消防庁渋谷消防署の女性消防副士長(32)=暴力行為法違反容疑で逮捕、処分保留で釈放=がインターネットのサイトを通じて交際相手の妻の殺害を依頼したとされる事件で、この計画を知り女性に暴行を加えたとして、警視庁は交際相手の同消防署の消防副士長町田貞稔容疑者(32)=東京都国分寺市西元町3丁目=を傷害容疑で逮捕した。
捜査1課の調べでは、町田容疑者は9月2日、旅行先の静岡県伊豆の国市の旅館で、自分の妻の殺害計画について詰問。女性に殴るなどの暴行を加え、胸の骨が折れる重傷を負わせた疑い。町田容疑者は8月にも女性にけがを負わせていたが、女性が警察に出した被害届を取り下げさせていた。このほかに「謝罪料」などと称して昨年初めから計500万円を支払わせた疑いもあるという。
殺害依頼事件では、実際に殺害するつもりがないのに、実行するよう装って女性から金をだまし取ったとして、サイト管理者の探偵業奥平明男容疑者(49)と自称探偵業田部孝治容疑者(40)が詐欺容疑で逮捕された。
事件は、殺害が実行されないことを不審に思った女性が7月、警視庁に相談し発覚した。
■ 5位 盗まれた下着、番組スタッフが用意 テレ朝、放送中止
テレビ朝日(本社・東京都港区)は12日、外部の制作会社が下着泥棒の現行犯逮捕の現場を収録する際、スタッフが購入した下着を使用し、さらにそのビデオテープを独断で警察に提出していたとして、担当プロデューサーと上司の編成制作局長ら計4人を処分したことを明らかにした。
テレビ朝日によると、不適切な収録があったのは9月中旬で、11月に放送予定のドキュメンタリー系番組の一場面。下着の盗難に悩む女性を取り上げ、女性宅のベランダから下着が盗まれる模様を収録、制作会社のスタッフが犯人を捕らえて警察に引き渡した。その際、女性が「自分の下着を干したくない」と訴えたため、スタッフが購入した下着を使ったという。
これらの場面を撮影したビデオテープも、スタッフがコピーして警察に任意提出していた。テレビ朝日は警察に返還を求め、取り戻したという。テレビ朝日は放送の取りやめを決め、制作会社を厳重注意した。
テレビ朝日広報部の話 スタッフが買った下着を使ったのは誤解を招く行為だった。テープは放送済みであっても外部に出してはいけない。重大に受けとめている。
■ 6位 スポーツ界のセクハラ、電話相談窓口を開設
スポーツ界のセクシュアル・ハラスメントの実態を訴えてきたスポーツライターで早稲田大非常勤講師も務める山田ゆかりさんらのグループ「SKIP」がこの問題で電話相談をする。
「SKIPスポーツ・ホットライン」(03・5718・5057)が毎月第2木曜日の午後3時から5時まで応じる。1回目は今月13日。
厳しい体重管理や学業との両立といったスポーツにまつわる選手の悩みにも耳を傾け、保護者や指導者からの相談も受ける。専門相談員が対応し、必要があれば弁護士や精神科医らに橋渡しをする。
■ 7位 交通整理の警備員、エアガン?で撃たれる 大阪・門真
12日午前1時45分ごろ、大阪府門真市打越町の市道で、ガス工事で交通整理をしていた男性警備員(22)が、3人組の男からエアガンのようなもので撃たれた。けがはなかった。門真署員が調べたところ、付近にプラスチック弾が7個落ちていた。同署は暴行容疑で調べている。
調べでは、警備員が左肩に痛みを感じて周囲を見ると、約20メートル離れた路上に若い男3人が立ち、1人が銃のようなものを向けていたという。
■ 8位 「104」にいたずら7000回 63歳男「寂しくて」
愛知県警中署は11日、NTTの番号案内に2カ月間で約7000回のいたずら電話を繰り返したとして、三重県東員町南大社、無職清水英夫容疑者(63)を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。清水容疑者は「寂しくて、気晴らしにかけた」と容疑を認めているという。
調べでは、清水容疑者は昨年11月中旬から今年1月中旬にかけ、自分の携帯電話で「104」の番号案内に約7千回の電話をかけ、NTT西日本から業務を委託されているNTTマーケティングアクト名古屋(名古屋市中区)の業務を妨害した疑い。毎回、番号は聞かずに一方的に世間話をしていたという。
同社は清水容疑者にやめるよう警告したが、聞き入れないため、同署に被害届を出していた。NTT西日本によると、番号を聞いていないため、清水容疑者への料金の請求は発生していないという。
■ 9位 中国、有人宇宙船「神舟6号」打ち上げに成功
中国にとって2度目となる有人宇宙船「神舟(シェン・チョウ)6号」が12日午前9時(日本時間同10時)、中国北西部の甘粛省と内モンゴル自治区にまたがる酒泉衛星発射センターから、長征2Fロケットで打ち上げられた。神舟6号は、約10分後にロケットから切り離され、高度200〜347キロの楕円(だえん)軌道に投入された。午前9時40分過ぎ、温家宝(ウェン・チアパオ)首相が「打ち上げに成功した」と宣言。「偉大な業績が中華民族の輝かしい歴史に加わった」とたたえた。
神舟6号は、その後高度343キロの円軌道に移る見通し。約119時間の飛行後、17日朝に内モンゴル自治区内に着陸する予定だ。船内では、飛行士が宇宙服を脱いで各種の科学実験を行う。無重力状態での生活が人体に及ぼす影響を調べたり、豚の精子や植物の種子を使って品種改良の可能性を探ったりするという。
国営新華社通信によると、神舟6号に乗り組む飛行士は、12日朝までに訓練中だった3組6人の中から空軍パイロット出身の聶海勝氏(41)と費俊竜氏(40)に決定。午前5時過ぎに温首相が同センターで2人を激励し、「中国人民の志と自信と能力を再び世界に示してほしい」と述べた。胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席ら指導部は、北京の管制センターで打ち上げを見守った。
中国中央テレビは、早朝から特別番組を開始。打ち上げの様子は、全国に実況中継された。ロケットが上空の雲の中に入ると、すぐに宇宙船内の映像に切り替えられた。約15分後に「よい気分です」という飛行士の第一声が入った。
テレビ中継は、5億人以上の国民が視聴したと推定される。99年11月の神舟1号打ち上げから続く「神舟計画」としては初の実況中継で、中国の国威発揚と指導部の求心力強化に大きな役割を果たすことになる。
11日には、北京で開かれていた共産党第16期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が閉会。08年の北京五輪をはさんだ今後5年間の経済政策の指針を定める第11次5カ年計画の基本方針が採択された。今回の打ち上げは「5カ年計画の実施にむけ国民の団結が必要な時期に、大いに国威発揚を図りたいとの指導部の狙いもある」(外交筋)とみられる。
■ 10位 Wソックス、本拠で初戦落とす ア・リーグ優勝決定S
米大リーグのプレーオフは11日(日本時間12日)、シカゴでア・リーグ優勝決定シリーズ(4戦先勝制)第1戦を行い、井口のいるホワイトソックスは2―3でエンゼルスに敗れた。井口は2番・二塁手で先発出場、3回の第2打席で中前安打を放つなど4打数1安打だった。
エンゼルスは2回に本塁打で先制。3回には無死一、二塁から犠打で好機を広げ、内野安打で加点するなど手堅い攻めでリードを3点に広げた。
ホワイトソックスは3回に本塁打で1点を返し、4回には適時打で1点差に追い上げた。先発コントレラスが中盤以降立ち直り、粘り強い投球で味方の反撃を待ったが、打線は7回、8回、9回と3イニング続けて先頭打者を塁に出しながら得点に結びつけることはできなかった。
井口の第1打席は一飛、5回の第3打席は左飛。8回の第4打席は1死一塁で遊飛に倒れた。
■ 11位 ヤフー、日本でも「エリア検索」開始
ヤフーは11日、「Yahoo!エリア検索」を試作版で始めた。国内の地名・駅名などの地域を指定して身近な店舗や施設を探せるサービス。利用者や広告を集めやすいビジネスとして、国内でも既にGoogleやgooが展開しており、ヤフーの参入で競争が激化するとみられている。
■ 12位 ベンツが7年ぶりに新型「Mクラス」
ダイムラークライスラー日本は11日、メルセデス・ベンツのスポーツ用多目的車(SUV)「Mクラス」を7年ぶりに全面改良して発売した。旧型より車体の全長、全幅を拡大し、室内空間を大きくしたのが特徴。排気量は3.5〜5.0l(リットル)で、価格は税込み693万〜945万円。
■ 13位 大型店の出店を独自に規制へ 福島県が条例案
大型店舗の出店規制につながる全国初の県条例案が、13日の福島県議会で可決される見通しになった。地方都市では郊外で大型店の出店が相次いだため、中心市街地の空洞化が深刻な問題になっており、国も大規模小売店舗立地法(大店立地法)などの見直しを検討している。国を先取りした形の条例案に、小売業界は神経をとがらせており、業界最大手の「イオン」(千葉市)は県に対し「憲法違反の可能性がある」などとする通知書を提出した。
「商業まちづくり条例」案で、売り場面積が6000平方メートル以上の店舗について、県への事前の届け出と、出店を予定する市町村への説明を義務づけた。出店地周辺の自治体や有識者でつくる審議会の意見も聞き、問題がある場合、県が計画の見直しを業者に勧告することができるとしている。
適用は新規出店する場合だが、福島県内の既存店にあてはめると、売り場面積で対象となる店舗は、約3割を占める。
大型店の出店は74年、中小小売業の保護を目的に施行された大規模小売店舗法(大店法)で規制されたが、米国などの圧力で90年代に入ると条件が緩くなり、形骸(けいがい)化した。00年までに成立、施行された「まちづくり三法」(大店立地法、改正都市計画法、中心市街地活性化法)は、大型店の出店を届け出だけで可能にする一方、用途地域などを定めて出店を規制する手法を取り入れたが、結果的に、郊外ばかりで大型店の立地が進んだ。
福島県は、(1)郊外型の店舗ではお年寄りら交通弱者の利用が制限される(2)店周辺の道路網整備など、限られた予算を効率的に使うには中心市街地を核にした街づくりが必要、などの観点から、大型店の無秩序な出店に歯止めをかける手法を検討していた。
同県内では90年代に入り、福島市や郡山市などで中心市街地の大型店が相次いで撤退。一方、郊外には大型店が出店し、空洞化に拍車がかかった。同様の状況は、地方都市を中心に全国に広がっている。
条例案について大型チェーン店を含む95社が加盟する「日本チェーンストア協会」は「大店立地法や都市計画法といった一定の法体系がありながら、手続きを上乗せするもので、小売店の負担が過剰に重くなる」とした。「ジャスコ」や「マックスバリュ」を全国展開する「イオン」は7日、県に「調整基準が不透明で『営業の自由』などをうたう憲法に違反する可能性がある」との通知書を提出した。
■ 14位 揺れるノーベル文学賞 発表1週間延期、委員辞意表明も
13日に発表されるノーベル文学賞が、選考をめぐって揺れている。12日付英紙タイムズは、6日発表とみられていた同賞が1週間延期されたのは、トルコのオルハン・パムク氏(53)への授与をめぐり、選考委員会内で意見が対立したためといわれていると報じた。
パムク氏は現代トルコを代表する作家で、「わたしの名は紅(あか)」などの作品がある。以前からトルコによる第1次大戦後のアルメニア人虐殺を公式に認めるべきだと主張しており、「トルコの尊厳を中傷した」として刑事訴追されている。同紙によれば、パムク氏の受賞がトルコ当局を怒らせるのは確かだという。
また、11日には、長く同賞の選考委員を務めたスウェーデン・アカデミーのメンバー、クヌット・アーンルンド氏(82)が、スウェーデン紙上で辞意を表明した。同賞を昨年与えられたオーストリアのエルフリーデ・イエリネク氏(58)の作品は「暴力的で扇情的」であり、授賞は「同賞の価値を著しく傷つけた」ためとしている。
■ 15位 元自民造反組、民意に押し流され賛成に転向
5票差から200票差へ。郵政民営化法案が11日の衆院本会議で圧倒的大差で可決された。通常国会で野党席から歓声を浴びながら反対票を投じた元自民党の造反者たちの多くは、「民意」を理由に賛成に転向した。ただ、そんな軌道修正も、自民党執行部による処分を控え、展望が開けているわけではない。造反の代償払いは「第1ステージが終わった」(賛成に転じた元閣僚の一人)に過ぎない。
●「民意」で転向
「賛成に転ずるなんて、支持して下さった皆様方に申し訳ない」
平沼赳夫氏は本会議終了後、再び反対した理由について自らの「信念」を強調。かつての「同志」の多くが賛成に転じたことについてはこう語った。「民意が出たというだけでは非常に脆弱(ぜいじゃく)だ。議席だけで判断するのは短兵急だ」
無所属の反対組13人のうち、今回も反対したのは平沼氏のみ。「前の内容のままなら反対」と語っていた野呂田芳成氏は欠席し、このほかの反対者は国民新党、新党日本の4人にとどまった。小泉首相に一貫して批判的な亀井静香氏はこう語った。「目的のためには権力者が手段を選ばない。近代社会に戦国時代が現れた感じだ」
賛成した理由に「総選挙で示された民意」を挙げる議員が多い。「自民党山梨県連から賛成の方向で要請を受けている」(保坂武氏)と地元の意向を理由にした議員もいる。
一方で方針転換は必ずしも本意でないことをにじませる声も。古屋圭司氏は「複雑な心境であることは偽らざる気持ちだ」と述べ、江藤拓氏も「有権者に申し訳ない気持ちはある」と語った。
●処分待ち
自民党執行部は新党に参加した反対議員に最も重い除名処分も辞さない構え。無所属議員に対しても(1)法案に反対した(2)総選挙に立候補して公認候補に不利益となる行為をした、の2点で厳しい処分を検討している。
ただ、武部勤幹事長はこの日、賛成に回った議員の処分を軽減する可能性も示唆した。
武部氏は郵政法案が成立すればただちに党紀委員会の開催を求める。党紀委は来週明けにも初会合を開催し、月内にも処分を決める。
そんな中、郵政法案に反対し、静岡7区で落選した城内実・前衆院議員が11日、党本部や県連に迷惑をかけたことを理由に、離党する意向を明らかにした。「除名の場合、復党の道は閉ざされる。自ら離党することも選択肢として考慮したらどうか」と同党静岡県連は城内氏に伝えていた。
ただ、造反者の今後の展望が不透明なことには変わりがない。堀内光雄元総務会長は当面の方針を聞かれ、答えた。
「風車、風が吹くまで昼寝かな、というところかな。(反自民でやれという人もいるが)人生いろいろだ」
■ 16位 MS、「Winny」悪用ウイルス退治に本腰
ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を悪用してパソコンから情報を漏洩(ろうえい)させるウイルスの退治に、マイクロソフトが乗り出した。12日から、同社製の基本ソフト「ウィンドウズ」を更新すれば、こうしたウイルスを駆除できるようにした。
対象となるウイルスは、ウィニーを悪用する「Antinny(アンチニー)」。ファイル交換ソフトで感染する。交換ソフトを使って利用者が知らない間にパソコン内の情報を勝手に送信したり、特定のサイトに接続を集中させたりする。
このウイルスでは04年3月、京都府警で捜査情報が流出したのをはじめ、この4月にも愛知県警で同様の事件が判明するなど、官公庁や企業からの情報流出の被害が拡大している。
このため、通信の安全確保について協議する業界団体の「テレコム・アイザック ジャパン」がマイクロソフトに対応を要望し続けてきた。
ウィニーは日本で開発されたため、今回の対応は事実上、日本市場に対してだけの異例の措置。基本ソフト「ウィンドウズ」の「2000」と「XP」、「サーバー2003」以降の利用者が対象になる。
■ 17位 サッカー日本代表、12日に親善ウクライナ戦
サッカーの日本代表は12日、ウクライナと親善試合を行う。先月7日のホンジュラス戦、今月8日のラトビア戦は自陣のミスからの失点が目立った。ワールドカップ(W杯)に初出場する相手に、勝負へのこだわりも示したいところだ。
「本番でやっていけないミスがこの時期に出て良かった。いい反省材料にしよう」。キエフ入り後、ジーコ監督はミーティングでこう言ったという。
ラトビア戦で中田浩のバックパスがさらわれて失点に直結した場面については、「球を下げる時は、ダイレクトではなく、ワントラップして周囲の様子をみてからにしよう」と具体的な指示もした。
ウクライナはシェフチェンコら前線の決定力が高い。パスミスが出ると致命傷になりやすい。8日にW杯欧州予選を終え、控えを多く試してくる可能性もある。
中村は「僕たちは親善試合っぽくない真剣勝負をしないと。時には細かいつなぎを捨てて球をサイドバックの裏にけることも必要」と話した。
■ 18位 改造エアガン、取り締まり強化を通達 警察庁
警察庁は11日、改造エアガンを使ったとみられる発砲事件が起きた場合、早期摘発を図り、入手経路の解明を徹底して進めるよう全国の警察に通達した。
市販のエアガンは「人畜に傷害を与える威力はない」ため、銃刀法の規制対象外だが、改造などにより威力を増大させたエアガンは、空気銃の所持を禁じた同法に抵触することもあるという。
警察庁などによると、昨年1年間に起きた銃器発砲事件は104件。そのうち、拳銃以外の改造エアガンなどは8件だったが、今年は9月以降で20件を超えた。
■ 19位 幼児衰弱死させた母親に懲役12年の判決 さいたま地裁
埼玉県所沢市で1月、花彌樹莉(はなや・じゅり)ちゃん(当時3)が十分な食事を与えられず衰弱死した事件で、殺人罪に問われた母親の派遣会社員市村美沙被告(21)=同市東新井町=の判決公判が12日、さいたま地裁であり、中谷雄二郎裁判長は「実の母から手ひどい仕打ちを受けた被害児はいたましい限りだ」と述べ、懲役12年(求刑同15年)を言い渡した。
判決などによると、市村被告と交際相手の清原雄一被告(24)=同罪で公判中=は04年4月から同居を始めた。市村被告は同年10月ごろから、元夫との子どもだった樹莉ちゃんを清原被告が嫌っていると感じてアパートの屋根裏に隔離し、樹莉ちゃんの面倒をみると自分も清原被告に嫌われると思い、泣きやまないと暴行を加え、食事も十分に与えなかった。
同年12月上旬、吐くなど衰弱の目立つ樹莉ちゃんを見たが、両親や元夫に知られたくない、死んでもやむを得ないなどと考え、医療機関で治療も受けさせなかった。樹莉ちゃんは今年1月22日、屋根裏に放置されたまま、市村被告が清原被告とパチンコに出かけている間に死亡した。
弁護側は「犯行に計画性はなく、市村被告が積極的に樹莉ちゃんの死を望んでいたわけではない。犯行を心から悔やみ反省している」として、寛大な判決を求めていた。
■ 20位 首相「前原さんならすぐ入閣だ」 面と向かって「冗談」
自民党の武部勤幹事長は12日、東京都内のホテルで講演し、民主党の前原代表があいさつに訪れた際、小泉首相が「あなたたちなら今すぐにでも小泉内閣に入れる。一緒にやろうじゃないか」との「ジョーク」を言っていた――というエピソードを披露した。
武部氏は「脱労働組合や公務員制度改革を掲げているし、特定財源、特別会計の見直しについても積極的だ。前原さんとならそれこそ一緒にやれる」とも。ただ、「前原さんは雑居型の民主党の中で相当苦労するだろう。自民党と同じようにしがらみを断って、純粋な気持ちでやれるかどうかが大事ではないか」と指摘した。
■ 21位 720億円活用されず 中小企業公庫への政府出資
小泉構造改革の次の焦点として統廃合問題が浮上している政府系金融機関の一つ、中小企業金融公庫の信用保険業務のうち、中堅企業向けの制度に政府が出資した720億円のほぼ全額が活用されずにいることが会計検査院の調べでわかった。日本長期信用銀行や日本債券信用銀行の破綻(はたん)で貸し渋りが広がった98年にできたが、最近は金融不安が後退して利用が低調だった。検査院の指摘を受け、経済産業省はあり方を検討する方針だ。
この制度は98年12月、破綻金融機関と取引していた中堅企業(資本金1億円超5億円未満)が新たに金融機関から融資を受けられるようにするため整備された。融資は各地の信用保証協会が100%保証し、公庫は同協会と保険契約を結んで責任の90%を負う。融資が焦げ付けば、同協会は10%、公庫は90%を負担する。制度の立ち上げにあたり、政府は公庫に720億円を出資した。人件費などの諸経費を差し引いても、公庫に717億円が残っている。
ところが、04年度はこの制度に基づく新規の融資は2億円にとどまった。未返済の融資残高も36億円に過ぎない。
公庫によると、初年度の98年度は37億円、99年度は230億円の融資がなされた。ただ、99年11月に制度の対象になる企業の資本金の下限が3億円超に上がって該当企業が減ったほか、金融システムが安定したため、00年度43億、01年度21億円、02年度3億円と減った。足利銀行の破綻の影響が出た03年度も11億円にとどまった。
このため、検査院は「制度のあり方を一度検討することも考えられる」と見直しを示唆している模様だ。
制度を所管する経産省産業資金課は「中堅企業のニーズや地域の中小金融機関の状況などを精査して、適切に制度のあり方を検討したい」と話している。
■ 22位 片頭痛、中学生の5% 名古屋市立大調査
中学生の20人に1人程度が、頭がずきずきと痛む「片頭痛」を患っていることをうかがわせる初めての大規模な調査結果を、名古屋市立大小児科グループがまとめた。大人よりやや少なめだが、周囲の理解不足から「仮病」と誤解されることもある。的確な診断と治療が行われなければ学業にも支障が出ると、専門家は指摘している。11日、京都市で開かれた国際頭痛学会で発表した。
愛知県春日井市の中学生6869人(13〜15歳)を対象にアンケートし、6472人(男子3346人、女子3126人)から回答を得た。
頭痛発作が1〜72時間続く、ずきずきと痛む、吐き気や光過敏があるなど、片頭痛の国際診断基準に当てはまったのは、男子110人(3.3%)、女子203人(6.5%)で、全体の4.8%だった。
頭痛の継続時間は、過半数が1〜4時間未満。吐き気やめまい、耳鳴りなどを伴うことが多く、起こりやすいのは「睡眠不足のとき」や「ストレスがたまったとき」との答えが目立った。
大人の片頭痛持ちは男性3.6%、女性13%で、全体の8・4%との報告がある。今回の結果はこれよりもやや低率だが、調査を担当した安藤直樹医師は「日本人は痛みを我慢させがちな上、子どもの頭痛があまり知られていないため、『仮病』だと思われることもある。それがストレスになり、学校生活に支障が出る可能性もある」と指摘する。
藤田光江・筑波学園病院小児科診療部長は「子どもの頭痛は大人より軽いことが多く、痛みが始まって鎮痛剤をすぐ飲めば抑えられる。家族に片頭痛を持つ人がいる場合が7割を占めるので、心当たりがある場合は受診を」という。
■ 23位 死体遺棄容疑で21歳の母親逮捕、ミナミの乳児放置事件
大阪市の繁華街のビル地下1階で女の子の乳児がベビーカーの中で死亡しているのが見つかった事件で、南署は11日、乳児の母親で和歌山県御坊市の南出千亜紀容疑者(21)を死体遺棄容疑で逮捕した。南出容疑者は容疑を認めているという。同署は乳児が死亡した経緯についても詳しく事情を聴く。
調べによると、南出容疑者は、9月30日に御坊市の自宅を生後約5カ月の長女を連れて出た後、今月8日昼ごろ、死亡した長女の遺体を大阪市中央区難波4丁目の雑居ビル地下1階に放置して立ち去った疑い。
同容疑者は、育児に悩み、夫とけんかになって家出した、と供述。家出後はホテルを転々としたという。6日に中央区のホテルに宿泊したが、ミルクを与えずにいると、8日朝、長女がぐったりし始めたという。
長女に外傷はなかったが、体重は生後1カ月前後に相当する約4キロしかなかったという。
■ 24位 ロッテが4―2でソフトバンクに先勝 パ・プレーオフ
プロ野球パ・リーグの覇者を決めるプレーオフ第2ステージ(5試合制)、ソフトバンク―ロッテ第1戦は12日夜、ヤフードームで開幕、ロッテは8回1死二、三塁で、ベニーが2―2の均衡を破る左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放って勝ち越し、守護神・小林雅が締めくくって4―2で先勝した。
試合は、2回にカブレラが左越えに本塁打を放ってソフトバンクが1点を先制。ロッテは4回、2死二塁からサブローの中越え二塁打で追いつき、さらに7回、里崎のソロ本塁打で勝ち越した。ソフトバンクはその裏2死三塁で、的場が同点の左前安打を放って2―2としたが、終盤、ロッテの継投策に追加点を阻まれた。
ロッテは先発セラフィニから小野、藤田、薮田、小林雅へとつないだ。ソフトバンクは先発の杉内から吉武、三瀬、高橋秀と交代した。
■ 25位 兄と60年ぶり再会 フィリピン残留2世のサロメさん
来日したフィリピン残留日本人2世のひとり、サロメ・ラソナブレ(日本名・赤塚民子)さん(67)が11日夜、東京都内のホテルで、敗戦後に父親とともに日本に強制送還されて生き別れになっていた兄の赤塚俊夫さん(70)=神奈川県相模原市在住=と、約60年ぶりの再会を果たした。サロメさんは日本語を、俊夫さんは現地のビサヤ語を忘れ、通訳を介しての会話だったが、2人は涙で抱き合った。
「もう会えるとは思っていなかった」
サロメさんと俊夫さんは顔を合わせると、胸に顔を埋め、泣き出した。
「どうして私を探しにきてくれなかったの」というサロメさんに、「帰ってきたときは貧乏でねえ。いつか迎えにいくとお父さんも言っていたが……」と俊夫さんは声を震わせた。
2人の父親は戦前、フィリピンに渡り、マニラ麻の栽培に従事。現地のフィリピン人女性と結婚して、俊夫さんらをもうけた。戦争中は家族で山に逃げたが、敗戦後、収容所に入れられ、父親と俊夫さんが日本に送還された。
母親と現地に残されたサロメさんは、日本人だとわかるといじめられるため、名前をフィリピン名に変えて生きてきた。家の手伝いをするため小学校に通ったのは3年だけ。いまはミンダナオ島トリル村に暮らす。
一方、鹿児島県に引き揚げた俊夫さんは中学卒業後、土木作業員として全国のトンネル工事現場を転々として生計を立てた。
父母はすでに日本とフィリピンでそれぞれ亡くなっている。「両親が生きていれば」と目を伏せるサロメさんの手を握った俊夫さんが言った。「でも、よかった。(民子と)生きて会えた。何もいうことはない」
■ 26位 橋本元首相「元長官が裏金化決めたとは思えぬ」と証言
自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の1億円ヤミ献金事件で、政治資金規正法違反の罪に問われた元官房長官村岡兼造被告(74)の公判が11日、東京地裁であり、平成研元会長の橋本龍太郎元首相が弁護側証人として証言した。元長官が1億円の裏金化を決めたとして起訴されたことをめぐって、元首相は「会長不在時に何かを決めることはないと思う」と検察側の主張を否定した。
首相経験者への異例の尋問は午後6時過ぎまで約4時間半に及んだ。元長官側、検察側、裁判官から厳しい質問が続いた。
元首相は01年7月の日本歯科医師連盟側からの1億円受領について「記憶はございませんが、ほかの方々がそう言っているのであれば、そういう事実があったかもしれないと今考えます」と述べた。献金の意図については「全く分からない」、使途は「記憶はありません」と回答。
元首相が入院中の02年3月、平成研会長代理だった村岡元長官が幹部会で裏金化をとりまとめたとされる点については「会長不在時に何かを決めることはないと思う」と元長官側の主張に沿って証言した。
元首相の証言に対し、川口政明裁判長は「ほかの人は受領の様子を細かく証言している。当日のことはお酒を飲んで忘れたかもしれないが、翌日には会計責任者に小切手を渡している。本当のことを言ってくれているのか」とただした。元首相は「私は必死でお答えしている」と応じ、「覚えていないことを覚えているとお答えすることはできない」と語った。
川口裁判長が「国民の間に政治不信が広がり、『政治家なら料亭に行ける』とふらちな発言をする人もいる。責任を感じ、深く反省しているか」と尋ねると、元首相は「今後、自分がどんな働きをするか見てもらうしかない」と答えた。
元首相は入廷直後、被告席の村岡元長官に深く頭を下げた。心臓疾患で入院した際、声帯が傷ついたといい、尋問には小さくかすれた声で答えた。村岡元長官は目を閉じて聴く場面が目立った。
村岡元長官も自ら質問に立ち、「私を官房長官にまでしていただいたのに、このような場所でお尋ねするのは残念です。私は会長が幹部会に出席していなかったことを恨んでいます。会長が病気でなかったらどうなっていたか」と話し、「総理! 小切手を会計責任者(当時)に渡すとき、『領収書を出せ』と言わなかったのですか」と質問。元首相は「何も言わなかった」と答えた。
この事件で東京地検特捜部は元首相を不起訴処分としたが、東京第二検察審査会は不起訴不当を議決。東京地検は収支報告書への不記載容疑について捜査を続けている。
■ 27位 ヤクルト青木が史上2人目のシーズン200安打達成
プロ野球ヤクルトスワローズの青木宣親(のりちか)外野手(23)が11日、神宮球場であった横浜戦の1回、右前安打を放ち、史上2人目のシーズン200安打を達成した。イチロー選手(鈴木一朗=当時オリックス)が94年に210安打を記録して以来の大台となった。今季のセ・リーグは146試合制で、青木は145試合目での到達。5回にも201本目の安打を放った。94年当時は130試合制で、イチローは122試合目で200安打を放っている。
青木は宮崎・日向高から早大を経て、03年秋のドラフト4巡目でヤクルト入り。プロ1年目の昨季は15打数3安打に終わったが、今季は開幕からレギュラーに定着した。1試合4安打を8度記録するなど安打を積み重ね、6日にはセ・リーグ新の193安打を記録していた。
■ 28位 列島秋晴れ、関東は5日ぶりの青空
日本列島は12日、高気圧に覆われ、全国的に秋晴れとなった。ぐずついた天気が続いた関東地方は7日以来、5日ぶりの青空となった。
秋雨前線が関東沿岸に停滞し、東京(大手町)は3日から11日まで9日連続して雨が観測されていた。この前線が12日に南下し、湿度80%前後のじめじめした空気も一掃され、秋らしいさわやかな1日となった。
秋晴れは13日までで、週末は気圧の谷の通過で再び崩れる見込み。日本の南の海上には台風20号が北上している。
■ 29位 人権救済条例案を可決 鳥取県 氏名公表などに批判も
鳥取県議会は12日の本会議で、全国初の「県人権侵害救済推進及び手続に関する条例案」を賛成多数で可決した。人権侵害の調査、救済にあたる第三者機関を設け、罰則や氏名公表などの権限を持たせる内容。県は06年6月1日の施行までに、規則や委員会事務局の構成などを詰める。
条例案は県議38人中35人の連名で議員提案された。採決の結果、賛成は保守系や革新系会派を含め34人、反対2人、棄権1人。同条例は政府の人権擁護法案を参考にしており、国の動きを先取りする形だ。「市民生活に干渉しすぎる」「表現の自由を損なう恐れがある」「報道機関が除外されていない」などの批判が寄せられる中での条例成立となった。
救済機関となる人権侵害救済推進委員会は知事の付属機関とされ、県公安委員会などと同様の独立性を持つ予定だ。正当な理由なく調査を拒んだ人権侵害の当事者には5万円以下の過料を科し、勧告に従わない場合は氏名・住所を公表できるなど、委員会の強制力は大きい。当事者は勧告と氏名・住所公表の際の2回、事前に弁明する権利はあるが、過料の際は抗弁の機会はない。
こうした点について、鳥取県弁護士会は「氏名公表は社会的生命を奪いかねない。刑事罰以上の制裁なのに弁護人の選任もない」と批判。「委員会の委員に弁護士を推薦できるかどうか分からない」と、保留の態度を示している。
また、条例では報道・表現の自由の尊重を定める一方、報道機関を適用対象から除外していない。「社会的信用を低下させる目的でのひぼう・中傷、私生活などの事実を公然と摘示する行為」を人権侵害と定義し、条文上は行為に公共性や真実性があるかどうかは問題とされないため、「批判記事などが該当する可能性もある」との懸念も出ている。
行政機関が侵害の当事者になった場合の甘さも指摘されている。
県が04年12月に提案した最初の条例案は、適用対象に行政機関が含まれていないことなどが問題とされた。県議会での修正の過程で行政機関も対象に加わったが、「公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすおそれのある時は、人権侵害の事実の有無を明らかにせずに協力を拒否できる」とする項目が入り、捜査機関などが調査を拒める余地を残した。
批判が多く出ていることについて、条例案に賛成した県議の一人は「条例が完全でないのは分かっているが、運用しながら修正していけばいい」としている。
■ 30位 大阪市係長らを逮捕 街路樹整備委託の入札で便宜の疑い
大阪府中小企業信用保証協会(大阪市中央区)をめぐる融資金詐取事件で、詐欺容疑で役員が逮捕された造園会社「阪南造園」(同市西成区)に対し、大阪市ゆとりとみどり振興局の係長が同市発注の街路樹整備委託業務に絡む指名競争入札で便宜を図っていた疑いが強まり、大阪地検特捜部は12日、同係長と役員を競売入札妨害容疑で逮捕した。同日午前から同市住之江区の大阪ワールドトレードセンタービルディング内にある同振興局を家宅捜索している。
大阪市は不祥事を起こした職員の逮捕が相次いでいる。現職係長が市発注事業の入札で不正を働いていた疑いが浮かんだことで、市政改革を進めている市当局は改めて職員の規律維持などの対応を迫られることになりそうだ。
逮捕されたのは、同振興局調達係長、向井優容疑者(51)と阪南造園の取締役営業課長、荒木庸作容疑者(43)。調べによると、荒木容疑者は同振興局が発注した街路樹の維持・管理委託業務の指名競争入札で、確実に落札するため向井容疑者に便宜を図るよう依頼。向井容疑者は荒木容疑者が名前を挙げた複数の業者を選定し、公正な入札を妨害した疑いが持たれている。
入札には十数社が参加したが、阪南造園が約3千万円で落札した。特捜部は、阪南造園側が談合することによって委託業務を受注するため、自社の落札に有利になる業者を入札に参加させるよう事前に向井容疑者に求めたとみている。
阪南造園をめぐっては、今年6月に銀行に粉飾決算書類を提出して大阪府中小企業信用保証協会の融資保証を受け、運転資金名目で2400万円をだまし取ったとして、特捜部が先月22日、荒木容疑者と同社社長で父親の荒木庸次容疑者(73)ら計3人を逮捕した。
その後の調べで、3人がこの2400万円を詐取したとされる時期よりも以前に、複数の金融機関から融資金名目で計約4千万円を詐取した疑いも浮上。特捜部は、荒木容疑者については競売入札妨害と詐欺の両容疑で再逮捕した。
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